いまや春の一大イベントとなった感のあるお花見🌸
桜はほんのわずかな期間だけ。
あたりの景色をがらりとかえるほどに咲き誇って、すぐに散っていく。
はかない季節の一端をとらえようと桜の木の下に日本人は集うのですが、この宴は1000年以上もの昔から行われてきたとも言われているそうです。
奈良時代からお花見らしき記述が残されているそうです。
春になり、花の咲く頃に山に登り、お酒と食事を楽しんだ。。。という内容です。
日本各地の山に原生していた山桜を愛で、宴を開いていたと思われます。
桜が咲くのは、ちょうど農作か始まる頃。
辛かった冬が終わり、
春になって生命が芽吹く季節です。
そんな時期に一瞬だけ萌える桃の色に、
古代の日本人は目をとめ、
実りを象徴を見たのでしょう。
このお花見のときに、人々は桜の枝を折って、
里に持ち帰り、家や田畑に飾ったといいます。
山の恵みを、里へ、
農作物へと伝えて、豊作を祈る。
この切実な気持ちこそが、
お花見の根底にあるものかもしれません。
また桜だけでなく、
梅見をすることも流行しました。
桜よりも早く、
雪が降りしきる中で咲くことすらある梅は、強さや生命力を表すものとして好かれていたのです。
桜を見上げながら、ほんのひととき、昔の日本人の豊作への祈りに想いを馳せてみる。。。
いつものお花見に、また違った感性、また少しだけ違う色彩が添えられるのではないでしょうか。。。
また来年のお花見が楽しみです。